おススメ

コートライン鬼ごっこ

バドミントンは個人競技ですが、仲間との楽しさを通じて上達できるスポーツです。特に子どもや初心者にとっては、遊びを通してチームの団結力を上げ、雰囲気作りをすることが効果的です。
そこで今回は、バドミントンコートのラインを活用した「コートライン鬼ごっこ」を紹介します。この遊びは、体力向上、フットワークの改善、コート感覚を養うことに役立ち、なおかつ非常に楽しいものです。楽しみながらバドミントンにも活かせるメニューですので、ぜひ試してみてください。

ゲームの概要

コートライン鬼ごっことは

コートライン鬼ごっこは、バドミントンコートのラインを使って行う鬼ごっこです。プレーヤーはライン上のみを移動でき、鬼が他のプレーヤーをタッチすることを目指します。ルールはシンプルですが、バドミントンに必要な体力やフットワークを鍛えることができます。さらに、ゲーム感覚で行うため、練習が楽しく続けられます。

準備物とルール

準備すること

  • バドミントンコート(室内・室外どちらでも可)
    室内でコートラインが見えにくい場合はラインテープを購入することを勧めます
  • 参加者は3人以上(1コートに3~5人)

基本的なルール

  1. 鬼の決定方法:
    鬼はじゃんけんやくじ引きで決めます。初めの鬼を1人選びますが、人数が多い場合は2人にしても構いません。
  2. ゲームの開始:
    参加者はバドミントンコートのライン上のみを走ることができます。鬼は他の参加者を追いかけてタッチします。
  3. 逃げる人:
    鬼にタッチされないように、ライン上を走って逃げます。ラインから外れてしまった場合は鬼にタッチされたとみなされます。
  4. 鬼の交代:
    鬼が誰かをタッチすると、その人が新しい鬼になります。タッチされた人はその場でジャンプを3回して、鬼の役割を交代します。

詳細なルール

鬼の決定方法

鬼を決める方法にはいくつかあります。シンプルな方法はじゃんけんですが、くじ引きやトランプで番号を決めるなどの方法もお勧めです。確実に鬼は全員が経験することとして、ゲームを繰り返し行う場合は、前回鬼だった人が次の鬼を指名する方法もあります。複数の鬼を設定する場合は、最初から2人の鬼を選び、連携して他の参加者を捕まえるようにします。

ゲームの進行

ゲームは1回40秒から3分と時間を設定し、進行係が「スタート!」という掛け声で始まります。参加者はバドミントンコートのライン上のみを走ることができます。鬼はラインを使って逃げる参加者を追いかけます。
鬼が参加者にタッチした時点で、その参加者が新しい鬼になります。しかし、新しい鬼がすぐに追いかけ始めると参加者がすぐにつかまる可能性もあるので、鬼にタッチされた人はその場で3回ジャンプ、腕立て伏せ、バービージャンプ、反対の線までダッシュなどのいずれかをします。鬼が数秒追いかけられない状況を作り、その間に参加者は逃げるようにします。

ペナルティ

参加者はコートライン上のみを移動することがルールです。ラインから外れた場合、ペナルティとして即座に鬼にタッチされたとみなされます。これにより、ルールを守ることの重要性を学びながら、ゲームを楽しむことができます。

ゲームのバリエーション

タイムアタック

制限時間を設定して、その間に何回鬼が交代するかを競う方法です。例えば、3分間のタイマーをセットし、ゲーム終了時点での鬼の交代回数を数えます。最も多く鬼にタッチされた人が負けとなり、何かしらの罰ゲームを行います。この形式では、コート内を素早く移動するスピードと最後まで走りきる体力、そして逃げる・追うといった戦略が求められる内容になります。

複数鬼

最初から複数の鬼を設定することで、ゲームの難易度を上げる方法です。例えば、2人の鬼を設定し、協力して他の参加者を捕まえるようにします。これにより、逃げる側の戦略も必要となり、頭を使いながら逃げる・追うゲームとなります。

特定ライン限定

移動可能なラインを限定することで、戦略的な動きを促す方法です。例えば、バドミントンコートのサイドラインとバックダウンラリーラインサービスラインのみを使って移動するルールなどがあります。これにより、特定のエリアでのフットワークや動きの精度を高めることができます。

フットワーク限定

鬼を含めた参加者は移動する際にサイドフットワークやケンケン、両足つま先ジャンプ(タップ)に限定することで、フットワークの向上目指す方法もあります。この場合は時間設定を長くするか、短くするか、参加者同士で話し合ってもらうと良いでしょう。

練習目的とメリット

本練習前のウォーミングアップ

まず、全身を使った動きが求められるため、筋肉を効率的に温めることができます。特に、フットワークを多用することで、下半身の筋肉が十分にほぐれ、怪我の予防にもつながります。また、急な方向転換やスピードの変化が含まれるため、心拍数が上がり、心肺機能が活性化されます。これにより、身体全体の準備運動としても最適です。さらに、楽しさを取り入れることで、精神的にもリラックスし、集中力を高める効果も期待できます。

フットワークの向上(体力・アジリティ)

ライン上を素早く移動する必要があるため、バドミントンで重要なフットワークの向上が期待できます。具体的には、コートラインは直線か直角でできており、瞬間的にダッシュする、減速する、直角に曲がる、曲がった直後に加速するなど、敏捷性が非常に求められます。また、前後のステップやサイドステップなどに限定することでより、バドミントンに必要な動きを自然と身につけることもできます。

バドミントンコートの大きさを知る

参加者はバドミントンコートのライン上を走ることで、コートの大きさを体感的に理解することができます。特に初心者にとっては、コートの隅々まで意識することで、実際の試合でも自分のポジショニングや動き方をより理解しやすくなります。コート内での動きや距離感を体で覚えることができるため、実際のプレーに直結した効果が得られます。

楽しさとモチベーション維持

ゲーム形式で行うことで、練習に楽しさが加わり、モチベーションが維持されやすくなります。特に子供たちは、単調な練習よりもゲーム感覚で行う方が集中力を保ちやすくなります。また、仲間と一緒に楽しむことで、チームワークやコミュニケーション能力も向上します。

実践のアドバイス

コーチや親へのアドバイス

安全面に配慮することが重要です。転倒や衝突を避けるため、周囲に十分なスペースを確保し、適切な靴を履かせるようにしましょう。また、参加者の年齢やレベルに応じてルールを調整し、全員が楽しめるように工夫します。例えば、年齢の低い子供たちには、鬼を1人だけにして難易度を下げるなどの工夫が有効です。

効果的なフィードバック方法

ゲーム終了後には、各自の動きについてフィードバックを行いましょう。良い点を褒めるだけでなく、改善点についても具体的にアドバイスすることで、次回への意欲が高まります。また、ポジティブなフィードバックを重視し、参加者が楽しく成長できるように配慮します。

まとめ

コートラインを使用した鬼ごっこは、バドミントンの技術向上と楽しさを兼ね備えた素晴らしい練習メニューです。体力やフットワークの向上はもちろん、ゲームを通じてのコミュニケーションやチームワークの強化も期待できます。プレイ時間を変えることで、体力を鍛えるのか、アジリティを鍛えるのかなどの目的も変わります。

ジュニアの場合は身体の小さい子もいるため、ハンデとしてシャトルの入っている筒でタッチするのを良しとしたり、大きい身体の子は逃げる人を両手でタッチすることとしたり、やり方次第では色々な年齢の子たちとも一緒にできる練習です。

単純な鬼ごっこは足の速さや体力が重要ですが、コートのライン上では身体が小回りに動くことも重要です。
また、試合中にアウトやインの判断が難しい人にとっては、コートの大きさを理解できる遊びとなっています。

子どもだけでなく、大人のウォーミングアップにも取り入れることで、チームの雰囲気作りにも役立ちます。

ぜひ一度、練習に取り入れて、皆さんで楽しい時間を過ごしてみてください。