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【初級者必見】バドミントンの基礎打ち

はじめに

バドミントンの「基礎打ち」はバドミントンをしている方にとっては聞きなじみのある言葉だと思います。

基礎打ちはバドミントンの技を一通り練習することです。野球ではキャッチボール、サッカーやバレーでは対人パスがあるように、バドミントンも2人組、あるいは3人組になって、一通りの技を練習します。主な技の内容は

  • ドライブ
  • ドロップ&ロブ
  • プッシュ&レシーブ
  • クリア
  • ヘアピン
  • スマッシュ&レシーブ
  • サーブ

これらの技をどの順番で練習していくかは人によって異なりますが、ウォーミングアップの意味合いの場合は上記の順番のように負荷の少ない順番で行う人が多いかもしれません。
どの順番で始めるかは基礎打ちを一緒にする相手に確認してください。

ここではバドミントンの基礎打ちで一般的に行う内容を簡単に紹介していきます。

この記事におススメの人

  1. バドミントンをこれから始めたいという方・初級者
    バドミントンには色々な技があることを知ることで、よりバドミントンの技術を学ぶことができます。
  2. クラブや部活動の保護者
    バドミントンの応援に行ってもいまいちショットの名前がわからず、周りの人の話が分からない人はぜひこの機会に技を覚えてみてください。

バドミントンの基本的なショット

上記したようにバドミントンには基本的なショット(技)があります。

  • ドライブ
  • ドロップ&ロブ
  • プッシュ&レシーブ
  • クリア
  • ヘアピン
  • スマッシュ&レシーブ
  • サーブ

この他にも、応用技・ハイレベルなショットとして

  • カット
  • リバースカット
  • カットスマッシュ
  • ワイパーショット
  • ドリブンクリア

etc…

がありますが、これらはより経験を積んでいくことで習得できるショットになるかと思います。

それでは基本的なショットについて説明していきます。

1.ドライブ

ドライブはネットを低く超える速いショットで、相手コートの中距離に飛ばします。このショットは、ラリーを速くかつ低い展開で有利に進めたい時に使います。ダブルスで使われることが多いですが、シングルスでも攻める展開やつなぎのショットとして使われます。

  • グリップ:フォアハンド・バックハンドの両方を使用します。フォアハンドはより強力なショットが打ちやすいですが、身体の非利き手側のショットの対応が難しくなります。バックハンドは強力なショットは打ちにくくなりますが、対応できる範囲が広がり、非利き手側も打ちやすいです。より速い展開で対応する場合はフォアハンドとバックハンドの中間のサムアップという握り方がおススメです。
  • 姿勢:体はネットに対して正面を向き、両足を肩幅に開いて構えます。利き手の方の足を少し前に出すことが多いです。
  • スイング:短く速いスイングで、腕の力を使ってシャトルをヒットします。基礎打ちでは相手がいる方向にラケットのヘッドを振るとその方向にシャトルをコントロールできます。
  • インパクト:ネットを低く超えるようにシャトルをヒットし、相手のコートの中距離に飛ばします。

2.ドロップ

ドロップショットは、コート後方からネット際にシャトルを落とすショットで、相手を前に引き出したり、ゆっくりとしたスピードで緩急をつける目的があります。このショットは、相手の動きを制限し、次のショットを有利に進めるために使います。

  • グリップ:ドライブと同様にフォアハンドグリップまたはバックハンドグリップを使用します。
  • 姿勢:体はネットに対して横向きになり、利き手と反対の足を前に出します。後ほど説明するクリアやスマッシュとはスイングのスピードが違いますが、打つ瞬間までは同じフォームを心がけます。また、スイングは短く、コントロールを重視します。
  • スイング:ラケットを後方に引き、手首のスナップを利用してシャトルを軽くヒットします。
  • インパクト:ネットの上をかすめるようにシャトルをヒットし、相手のコートの前方に落とします。

3.ロブ

ロブショットは、ネット際からコート後方に返すショットで、相手を奥に追い込んだり、シャトルを高く上げて自身の体勢を整えたりすることが目的です。このショットは守備的なショットにも思えますが、高さやスピード、タッチの速さを駆使することで攻めのショットになります。

  • グリップ:フォアハンドグリップまたはバックハンドグリップを使用します。
  • 姿勢:前のめりにならない程度で利き手と同じ足の膝を曲げて踏み込みます。大事なことは利き手と同じ足の出す方向です。シャトルの落下地点に向かってしっかりと足を出し、踏み込んで打つことでシャトルに自然な力が加わります。
  • スイング:ラケットを後方に引き、下から上へと大きくスイングします。慣れるまではスイングを大きくしましょう。自分の打点を掴んでいくことで、自然とコンパクトな振り方が身についていきます。

4.プッシュ

プッシュは、ネット際で速くシャトルを押し出すショットです。上から下へ打ち出すことが多く、角度のついたショットとなり、ポイントを取りやすいです。

  • グリップ:フォアハンドグリップまたはバックハンドグリップを使用します。
  • 姿勢:ラケットを上げた状態でネットに近づき、前のめりにならない程度で利き手と同じ足の膝を曲げて踏み込みます。
  • スイング:短く速いスイングで、手首の動きを使ってシャトルを押し出します。
  • インパクト:手首の返しでシャトルを叩くイメージです。

 

5.クリア

クリアはシャトルを自分のコートの後方から相手のコートの後方に高く飛ばすショットです。このショットは、自身の体勢を整えるように防御のために使用することもありますが、相手をコート奥に追いやるように攻撃のために使用することもできます。

  • グリップ:基本的にはフォアハンドを使用します。上達するにつれてバックハンドも使用できると良いでしょう。
  • 姿勢:体はネットに対して横向きになり、利き手と反対の足を前に出します。
  • スイング:ラケットを後方に引き、体全体を使ってシャトルを高く飛ばすようにスイングします。腕の振りと体の回転を連動させることが重要です。
  • インパクト:シャトルに対してラケットの中心で強くヒットし、高く遠くに飛ばします。

6.ヘアピン

ヘアピンはシャトルをネット際から相手のネット前にそっと落とすショットです。一見地味に見えますが、ヘアピンがゲームの展開を左右する非常に重要なショットです。これまでのドライブやクリアといったダイナミックなショットから、ヘアピンはネットギリギリを狙う繊細なショットになるため、力のコントロールが難しいです。ヘアピンがネットから少しでも浮くと相手のチャンスになりますが、ヘアピンをネットの高さギリギリに返すことができれば、相手は甘い返球しかできず、自身の得点につながります。

  • グリップ:フォアハンドまたはバックハンドを使用します。
  • 姿勢:ネットに近づき、体を前傾させます。
  • スイング:短いスイングで、手首の動きをコントロールしてシャトルを軽くヒットします。
  • インパクト:シャトルをネット際にそっと落とし、相手に攻撃のチャンスを与えないようにします。

7.スマッシュ

スマッシュは、シャトルを鋭く下に叩きつける攻撃的なショットです。相手にリターンする時間を与えず、得点を狙うために使用されます。

  • グリップ:フォアハンドグリップを使用します。
  • 姿勢:体はネットに対して横向きになり、利き手と反対の足を前に出します。
  • スイング:ラケットを高く引き上げ、強力な腕の振りと体の回転を連動させてシャトルを叩きます。
  • インパクト:シャトルを高い位置でヒットし、鋭く下に飛ばします。スイングの終わりには体のバランスを保つようにします。

8.サーブ

サーブは、ラリーを開始するためのショットで、いくつかのバリエーションがあります。以下に主なサーブの種類を説明します。基礎打ちの時にはサーブ単体の練習はあまりないかもしれませんが、大会当日はバックハンドサーブを基礎打ちの中に取り入れることはあるかもしれません。

ロングサーブ

ロングサーブは、シャトルを高く遠くに飛ばし、相手のコートの後方に落とすサーブです。シングルスで用いられることが多いですが、近年はロングサーブを打つことで、相手に攻撃のチャンスを生んでしまうため、力のついてきた男子シングルスでは使用されることが減ってきています。

  • グリップ:フォアハンドグリップを使用します。バックハンドを用いたロングサーブもありますが、ここではフォアハンドグリップの紹介をします。
  • 姿勢:体をネットに対して横向きになります、利き手と反対の足を前に出します。
  • スイング:シャトルを高い位置から同じ場所に落とすように意識します。ラケットを後方に引いた状態で、シャトルを離すと同時にラケット振り出し、シャトルを高く飛ばすようにスイングします。
  • インパクト:シャトルを高く飛ばし、相手のコートの後方に落とします。

ロングサービスを正確に上げるには、シャトルを離す位置と落とす位置を変えないことです。シャトルを離す位置が高かったり、低かったりと安定しないと、ラケットのスイングとタイミングが合わず、シャトルをコントロールできません。ジュニアや初心者の方はまず、シャトルを一定の高さから離す練習をしましょう。

ショートサーブ(バックハンドサーブ)

ショートサーブは、シャトルをネットをかすめるように低く飛ばし、相手のコートの前方に落とすサーブです。

  • グリップ:主にバックハンドグリップを使用します。フォアハンドを用いたショートサーブもありますが、ここで紹介するショートサーブはダブルスで主に使われるショートサーブです。
  • 姿勢:体をネットに対して正面を向け、利き手と反対の足を少し前に出します。重心はやや前に置いて、安定した構えをとります。シャトルは身体の正面に持ちます。
  • スイング:力は入れずにラケットのヘッドを少し引き、シャトルはラケットの面にあたる瞬間に離します。シャトルを押し出すイメージで打ちます。
  • インパクト:シャトルをネットをかすめるように低く飛ばし、相手のコートの前方に落とします。

初級者はシャトルを打つコースよりも【高さ】を意識してショートサーブを打ちましょう。どんなにコースが良くても、サーブが浮くとすぐにプッシュを打たれたりします。まずはネットギリギリを狙えるように高さを意識して練習しましょう。

まとめ

バドミントンの基礎打ちは、ドライブ、ドロップ、ロブ、プッシュ・レシーブ、クリア、ヘアピン、スマッシュ、サーブなど、多岐にわたる技術を含みます。これらの基本的なテクニックを習得することで、プレーヤーはゲームのあらゆる場面で効果的にシャトルを打ち返すことができます。正確なグリップ、姿勢、スイング、インパクトを意識しながら練習することが、バドミントンの上達に不可欠です。

バドミントン上達の近道は打ってなんぼ、走ってなんぼのようなところがありますが、まずは本や動画で勉強してみるのもおススメです。特に最近の書籍はイラストだけでなく、写真も載っているので、とてもイメージがしやすいです。

基本におススメの書籍をいくつか載せておきます。初級者だけでなく、上級者の方が指導する際の本としてもおススメですので、どれか一冊は持っておくことをおススメします。

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