目次
はじめに
バドミントンは個人競技ではありますが、ダブルスや団体戦など、チームメンバーとの深い関係や連携が非常に重要です。単なるバドミントンのための練習ではなく、息抜きも含めた練習が時には必要です。ここでは「物当て鬼ごっこ」というレクリエーションを紹介していきます。メンバー同士の絆を強めるだけでなく、フェアプレーの精神や戦術の組み立て方にも非常に効果的です。この記事では、物当て鬼ごっこの詳細やルール、そしてバドミントン練習との相乗効果について詳しくご紹介します。
物当て鬼ごっことは?
「物当て鬼ごっこ」は、ドッジビーやソフトバレーボールなど、身体に当たっても痛くない柔らかい素材の物や小さめのカラーボールを使った鬼ごっこです。このレクレーションは、ただの鬼ごっこやボール鬼とは異なり、形や素材の違うものを投げる精度やどのタイミングで投げると相手に当たるかと言った知的な柔軟性が必要なため、集中力や判断力も鍛えることができます。
ルールの説明
物当て鬼ごっこには、基本的なルールと簡単な準備が必要です。ここでは、ルールを詳しく説明します。
ルール
- 使用する道具:「ドッジビー」や「ソフトバレーボール」など、当たっても痛くない柔らかいボールを複数個用意します。その他におススメの物は「カラーボール」「シャトル」「ハイバウンドボール」などなど。
- 広さ:バドミントンコート2~3面分。
- 配置: ボールなどは逃げるプレーヤーがプレイエリア内にランダムに配置し、逃げるプレーヤーはエリア内に立ちます。鬼はエリア外からスタートします。
- 鬼の役割: 初めに一人のプレイヤーが鬼になります。鬼はボールなどを一つ拾い、他のプレーヤーに向かって投げることができます。鬼はボールなどを持ったら「ストップ」または「キャッチ」と大きな声で叫びます。
- 逃げる側の動き: 逃げるプレーヤーは鬼がボールを持っていない時は自由に動き回れますが、鬼がボールを拾った瞬間に止まることが求められます。鬼の投げるボールをキャッチしてもアウトになります。また、逃げるプレーヤーはジャンプでボールを避けることはできませんが、片足をつけてさえいれば、鬼が投げるボールなどを避けても構いません。
- ゲームの進行: 鬼が逃げるプレーヤーにボールなどを当てたら、鬼を交代します。鬼が交代したら新たな鬼がボールを拾い、今度は他のプレーヤーを狙って当てようとします。このサイクルを繰り返し、制限時間内で何回鬼になったかや、最後に当てられた人が罰を受けます。
勝敗の決め方
物当て鬼ごっこでは、楽しさを重視しますが、本気で取り組むとかなりの運動量になり、ウォーミングアップにもなります。練習に競争意識を加えたい場合は以下のようなルールを追加すればよいでしょう。
- 制限時間内の交代回数: 制限時間内で最も鬼役に多くなったプレーヤーはジャンプ10回など。
- 制限時間での終了:制限時間終了時に最後に鬼になった人はジャンプ10回など。
物当て鬼ごっこがバドミントンに与える効果
俊敏性の向上
バドミントンはラケットでの打ち合いにおいて、素早い反応を要求されます。物当て鬼ごっこでは、鬼の動きに対して即座に反応する必要があり、俊敏に体を動かす力が養われます。ボールを拾ったタイミングで立ち止まるという練習は、瞬間の判断力と反射神経を鍛え、実際の試合の中に役立ちます。バドミントンの中でのストップ&ゴーの練習にもなります。
集中力と観察力の向上
物当て鬼ごっこでは、鬼の動きやボールの位置を常に確認することが求められます。この観察力はバドミントンでも必要なスキルです。次の行動に移すためには、集中力と状況把握能力が必要です。また、鬼側もどの位置にボールを投げて次の段階でプレーヤーに当てるかという先々を見通してプレイする力も身に付きます。
腕を振る動作の精度を上げる
バドミントンではメインにラケットを使いますが、正確な腕の振り方をコントロールが求められる点では物当て鬼ごっこも同じです。忘れられる、目指す集中力が養われます。
物当て鬼ごっこを取り入れる際の注意点
物当て鬼ごっこをチーム練習に取り入れる際には、次のポイントに注意してください。
安全確保
練習の時にも共通することですが、足元が滑りやすい環境で行うと、転倒の危険が増します。ダッシュとストップを繰り返しますので、床が滑る場合は事前に拭いておくか、練習を避けましょう。
フェアプレイの徹底
チーム練習として行う際には、フェアプレーを徹底することが大切です。鬼がボールを拾った瞬間に止まらなかったり、無理に動き続けたりすることで不公平感が生じることがありますので、ルールを守ることを重視しましょう。
時間管理と疲労対策
物当て鬼ごっこは楽しく、夢中になりがちですが、バドミントンの練習に差し支えなく、時間の管理も必要です。時間の目安としては5分以内でも十分楽しめます。
物当て鬼ごっこに使えるグッズ
ソフトバレーボール
特徴:大きめの柔らかいボール。幼児でも全身を使って投げやすく、当てやすい。遠くに投げようとすると、風の抵抗を受けて曲がりやすい。
ドッチビー
特徴:柔らかい素材でできたフリスビー。遠くの人にも当てやすいが、手首のスナップがうまくいかないとまっすぐ飛ばない。手首のコントロールが必要になります。
カラーボール
特徴:プラスチック製の軽いボール。3mほどの距離しか投げても飛びません。風の抵抗を受けやすく、コントロールが難しです。
ピックルボール
特徴:プラスチック製の穴の開いた軽いボール。カラーボールよりは頑丈にできており、当たると痛いかもしれません。遠くに投げるほど、曲がりやすくなります。
ハイバウンドボール
特徴:固い小さいボール。地面に当てると高く弾みます。これは直接投げて当てるとかなり痛いため、「3バウンドしないといけない」や「転がして当てる」などのルールを作ることが必要です。転がしてもどこに転がるか予測ができないため、逃げるプレーヤーにとっては反応速度が求められます。
まとめ
物当て鬼ごっこは、単なる遊びの延長ではなく、バドミントンのパフォーマンス向上に必要なトレーニング要素も入っています。俊敏性や集中力、そしてチームの雰囲気作りという視点から見ても非常に効果的であり、チーム全体の士気を高めることができ、団結力も強まります。バドミントンの実力を底上げするためにも、ぜひチーム全員で楽しみながら挑戦してみてください。