目次
- 1 バドミントンコーチ資格の取り方
- 2 【バドミントンコーチ1】の資格取得までのガイド
- 2.1 ①【バドミントンコーチ1】の講習会情報を探す
- 2.2 ②日本スポーツ協会の指導者マイページに登録する
- 2.3 ③受付期間内に指導者マイページから【バドミントンコーチ1講習会】を申し込む
- 2.4 ④受講決定通知受理後、【バドミントンコーチ1養成講習会(専門科目)】の受講費を振り込む
- 2.5 ⑤【共通科目Ⅰ】を申し込み、受講費を払う
- 2.6 ⑥【共通科目Ⅰ】のテキストの費用を支払う
- 2.7 ⑦【共通科目Ⅰ】の確認テストやレポートを期限内に取り組む
- 2.8 ⑧各都道府県で実施される【専門科目】を受講する
- 2.9 ⑨【共通科目Ⅰ】と【専門科目】の修了通知を受理する
- 2.10 ⑩バドミントンコーチ1の登録完了
- 2.11 ⑪4年に一度更新手続きを行う
- 3 まとめ
バドミントンコーチ資格の取り方
バドミントンコーチとしてのキャリアをスタートさせたい、あるいは次のステップに進みたいと考えている方にとって、【バドミントンコーチ1】の資格取得は大きな目標となるでしょう。
この資格は、プレーヤーとしての経験を活かし、より高度な指導技術を身につけるための重要なステップです。しかし、資格取得のプロセスは複雑で、多くの手続きを経る必要があります。
【バドミントンコーチ1】の概要についてはこちらの記事をご覧ください。
この記事では、【バドミントンコーチ1】の受講申し込みから資格登録までの詳細な手続きをステップバイステップでご紹介します。これにより、スムーズに資格取得を目指すことができるようになるでしょう。
この記事におススメの方
- バドミントンプレーヤー
自身のスキルを向上させたいと考えている人
専門的な指導を受けるためにどのような資格を持つコーチが良いのか知りたい人 - バドミントンコーチに興味のある人
コーチ(指導者)のキャリアを考えている人
現在の指導力をさらに高めたい人 - スポーツ関係者
スポーツクラブやチームを運営ている人
バドミントンの指導者を探している学校やスポーツ施設の関係者 - 保護者
子どもに質の高いバドミントン指導を受けさせたいと考えている人
【バドミントンコーチ1】の資格取得までのガイド
【バドミントンコーチ1】の資格取得までの手続きは以下のようになっています。
- 【バドミントンコーチ1】の講習会情報を探す
- インターネットから【日本スポーツ協会】の【指導者マイページ】に登録する
- 受付期間内に【指導者マイページ】から【バドミントンコーチ1講習会】を申し込む
- 受講決定通知が届いたら、【バドミントンコーチ1講習会(専門科目)】の受講費を振り込む
- 【共通科目Ⅰ】を申し込み、受講費を振り込む
- 【共通科目Ⅰ】のテキストを購入する
- 【共通科目Ⅰ】の確認テストやレポートを期限内に取り組む
- 各都道府県で実施される【専門科目】を受講する
- 【共通科目Ⅰ】と【専門科目】の修了通知を受理する
- 【バドミントンコーチ1】の登録が完了
- 4年に一度更新手続きを行う
それでは早速説明していきましょう。
①【バドミントンコーチ1】の講習会情報を探す
まず、【バドミントンコーチ1】の講習会情報を探します。例年、講習会情報は『日本スポーツ協会』で実施日や実施する協会を3月頃に公開しています。
より詳細の内容は6月頃に『日本バドミントン協会』や各都道府県のバドミントン協会の公式サイトで公開されます。見逃さないように注意しましょう。
講習会情報は以下のポイントをしっかりと確認します。
- コース内容:講義内容、実技内容、試験の有無など。
- 日程:コースの開催日や時間。
- 場所:開催地の住所やアクセス方法。
- 定員:参加者の人数に限りがある場合は抽選か先着順か。
- 締め切り:講習会申込の期間(締め切りより早く定員が埋まる可能性あり)。
- 受講料:料金や支払い方法。
- 受講条件:特定の試合経験や前提資格の有無、年齢制限など。
【バドミントンコーチ1】では各都道府県で定員を設けていますので、締め切りギリギリの申込では定員が埋まってしまう可能性もあります。余裕をもって申し込みましょう。
②日本スポーツ協会の指導者マイページに登録する
受講条件を満たしている場合、インターネットから日本スポーツ協会の『指導者マイページ』に登録します。
上記の申込ページから指導者登録を行います。登録に必要の物や情報は以下の通りです。
- 顔写真:スマホで撮った写真で可。
- 主な活動都道府県:所属の都道府県協会から研修案内が届く場合あり。
- 氏名
- メールアドレス:資料はメールに添付されるため、資料を受信できるメールアドレスを登録。
- 生年月日
- 電話番号
- 住所
- 送付物の情報
- 職種
- 勤務先
- 研修会情報の通知
- メルマガ登録の有無
通常、申し込みフォームはオンラインで提供されており、必要事項を入力して送信します。
③受付期間内に指導者マイページから【バドミントンコーチ1講習会】を申し込む
- ②で指導者登録が完了したら、『指導者マイページ』から『資格を取得する』→『講習会検索・申込』に進む。
- 『養成講習会申込』から『競技で探す』にクリック。
- 『バドミントン』にチェック→『検索』をクリック。
- 『公認バドミントンコーチ1(バドミントンコーチ4級)養成講習会』をクリック。
- 住んでいる近くの講習会をクリック。
- 講習会の詳細を確認後、『申込』をクリック。
- 個人情報に修正がなければ、連絡先情報を入力する。
- 『免除申請』を『しない』に選択する。
- アンケートに回答する。
- 『登録規定』に目を通したら、『申込情報確認へ』をクリック。
- 申込情報に間違いがなければ、申請する。ここまでで『専門科目』の申込は終了となる。
多くの場合、申し込みの受付期間終了後に受講決定の連絡が来ます。それまでは、日々の練習に励みましょう。
④受講決定通知受理後、【バドミントンコーチ1養成講習会(専門科目)】の受講費を振り込む
上記の申込時に登録したメールアドレスに受講決定に関する連絡がきます。
メールには今後の日程や受講費の振込先などが記載された資料が添付されています。
しっかりと目を通して、受講費を振り込みます。
【専門科目】の受講費を振り込んでも手続きは終わりではありません。
次は【共通科目Ⅰ】の申し込みになります。
⑤【共通科目Ⅰ】を申し込み、受講費を払う
【共通科目Ⅰ】の申込方法は上記の【バドミントンコーチ1養成講習会】の手続きとほぼ同様です。
- 『指導者マイページ』から『資格を取得する』→『講習会検索・申込』に進む。
- 『養成講習会申込』から『講習会名』に「共通科目Ⅰ」と入力する。
- 『共通科目Ⅰ講習会』をクリック。
- 『申込』をクリック。
- 個人情報に修正があれば、修正する。
- 書籍購入で『購入』をクリック。書籍は『指導者ページ』からでも購入可能です。
- その他、連絡先情報やアンケートの入力は上記の『バドミントンコーチ1養成講習会』と同じ手順で進める。
- 『登録規定』に目を通したら、『申込情報確認へ』をクリック。
- 申込情報に間違いがなければ、申請する。
- 最後に【共通科目Ⅰ】の受講費を支払って申し込みは終了となる。
⑥【共通科目Ⅰ】のテキストの費用を支払う
上記の【共通科目Ⅰ】の申し込み段階で共通科目のテキストである『リファレンスブック』の購入手続きをしています。
購入する手続きが済んでいますので、クレジットなどでテキスト代を支払います。
『リファレンスブック』は紙の物もありますが、スマホやパソコンからでも閲覧ができる電子版をお勧めします。
これから受講する【共通科目Ⅰ】はスマートフォンやパソコンを使用することが多いため、わざわざ紙のテキストを持ち運ぶと大変です。電子版を購入すると良いでしょう。
申し込み手続きはいったん終了
ここまでで【バドミントンコーチⅠ】の資格取得に必要な【専門科目】と【共通科目Ⅰ】の申し込み手続きはいったん終了となります。
ここからは実際に講習を受けていく段階です。
⑦【共通科目Ⅰ】の確認テストやレポートを期限内に取り組む
【共通科目Ⅰ】と【専門科目】の申込が完了したら、なるべく早い段階で【共通科目Ⅰ】の課題に取り組みましょう。
【共通科目Ⅰ】は①オンライン動画の視聴、②知識確認テスト、③動画視聴およびリファレンスブックの内容を踏まえたレポート提出の3つで構成されています。【共通科目Ⅰ】はそれぞれオンライン上で実施します。①、②、③それぞれを実施すると45時間以上(約2週間)はかかると想定されています。
しかし、実際はもう少しかかると思って取り組んだ方が良いでしょう。
オンライン動画の視聴
オンライン動画は『指導者マイページ』の『e-ラーニング』から入り視聴します。【共通科目Ⅰ】はほとんど『e-ラーニング』で実施しますので、マニュアル(クリックするとダウンロードできます)を参考にしながら取り組んでください。
オンライン動画の内容はコーチとして指導している場面を想定して、グッドコーチならどのような対応をするかや不適切な指導についての説明です。
一つの動画は10分ほどですが、内容は普段の指導に活かせますし、その後のレポートの内容とも重複するので、結果的に繰り返し見る必要が出てきます。
視聴する動画は5つほどありますが、1日もあれば見終わります。【共通科目Ⅰ】の受講の導入としてお勧めです。
知識確認テスト
知識確認テストは3つの章から構成され、リファレンスブックの中から100問ほど出題されます。問題は4つの選択肢の中から選んで回答する方法で、60%以上の正答で合格となります。受講期間内であれば何度でもテストを受けることが可能です。
リファレンスブックは非常に広範囲のため、しっかりと読み進めていないと問題が解けないようになっています。
第1章の問題は20問ほどですが、実際に取り組んでみて、残りの問題にどれくらい時間がかかるを見積もってみてもよいと思います。
レポート
レポートは動画を視聴して学んだことや、自身でどのようなことに取り組んでいきたいのかといった自身の考えを書きます。全部で4つ以上はあり、それぞれ200文字から1000文字程度は書くものとなっています。
実際に普段の指導で取り組んだこともレポートに書きますので、実際に取り組む期間も想定してレポートに取り組みましょう。
文章に書き慣れていない人にとってはキツイ課題になるかと思いますので、受講期間内で余裕を持って取り組みましょう。
共通科目Ⅰのまとめ
オンライン動画の視聴、知識確認テスト、レポートの3つの課題の達成率が100%になりますと、【共通科目Ⅰ】は修了となります。
受講の結果については受講期間終了後1カ月から1カ月半後を目安に登録されているメールアドレスに通知が届きます。
想定よりも時間がかかるかもしれませんので、余裕を持って取り組むことをお勧めします。
⑧各都道府県で実施される【専門科目】を受講する
③で申し込みをした【バドミントンコーチ1養成講習会(専門科目)】の受講決定通知とともに【専門科目】の日程も添付されます。
受講決定通知は申し込み締め切りの1カ月後にはメールにて届きます。連絡が来ない場合は迷惑メールのフォルダにメールが届いていないかを確認して、届いていなければ、事務局に問い合わせをしましょう。
バドミントンコーチ1の【専門科目】は2日間の開催であることがほとんどなので、会場が遠方の方は宿を取ったり、移動手段を確保することが必要になります。
【専門科目】の内容
【専門科目】では約20時間の講習となっています。スポーツ協会のカリキュラムにも記載されているように
- コーチとしてスタートする
- ゲームの指導
- コーチング実習
- 検定
が主な内容で、座学と実習で半分半分の時間を費やしています。
座学では「コーチとは何か」「コーチングとティーチングの違い」「バドミントンの歴史」「バドミントンにおけるラケットの効率的な振り方」「バドミントンの構え方」「コートの分け方」など、バドミントンを指導する者の心構えをしっかりと学びます。
グループワークもあり、他クラブのコーチの指導方法なども知ることができます。
実習では実際に生徒や地域の方を指導するコーチング実習が設けられています(申し込んだ会場によって異なります)。
実習では「ウォーミングアップの方法」「練習メニューの組み立て方」「ノックの上げ方」「実際の指導方法」「ゲーム練習」など、短い時間で様々なことを行います。
検定は各会場で内容が異なりますが、2日間で学んだことの振り返りになります。講習会時によほどの悪態をつかなければほとんどが問題なく合格となるでしょう。
準備する物
【専門科目】では座学と演習があるため準備する物が多くあります。また時期によっては着替えなども必要になります。筆者は真冬の講習会でしたが、演習では汗をかくほど動きましたので、着替えは必須でした。
座学では
- 筆記用具(鉛筆・消しゴム)
- 必要な人は名刺(自己紹介用)
演習では
- ラケット
- シューズ
- ジャージなどの動きやすい恰好
- 着替え
- タオル
その他
- 昼食
- 飲み物
- 小腹が空いた時用のおやつ
- 時期に応じて暑さ対策または防寒対策用のグッズ
【専門科目】での注意事項
【専門科目】での注意事項は忘れ物をしないことです。
ラケットや筆記用具は忘れずに持参しましょう。
また、参加者の中には「専門科目だけを受ければ、コーチの資格が取れるものだと思っていた」という人がいます。
コーチ資格を取るためには【共通科目Ⅰ】と【専門科目】の両方を受講して、合格することが必要条件です。
もう一度【共通科目Ⅰ】の受講について確認をしてください。
⑨【共通科目Ⅰ】と【専門科目】の修了通知を受理する
ここまでで【共通科目Ⅰ】と【専門科目】の受講が完了したら、あとは各科目の修了通知を待つだけです。
【共通科目Ⅰ】の修了通知は下記のように受講期限の1カ月後にメールで届きます。
【専門科目】の修了通知自体はありませんが、受講の半年後に登録情報の確認依頼がメールで届きます。
上記のメールが届いたら、期日までに登録情報を修正します。期日は大体メールが届いてから2週間以内です。
⑩バドミントンコーチ1の登録完了
登録情報の修正案内メールが届いてから1カ月後に、登録手続きの案内が届きます。
書類に必要事項を記入し提出後、登録費も振り込むことで、登録手続きは終了となります。
そしてコーチ資格証が届きましたら、本格的にコーチして始動することができます。
コーチ資格証は大切に保管しておきましょう。
しかし、「コーチ資格を取得したから終わり」というわけではありません。
⑪4年に一度更新手続きを行う
コーチ資格は登録したら永年で資格を保証するものではありません。
4年ごとに更新が必要となります。
更新に必要な手続きとしては、①コーチ資格更新の研修を受ける、②更新費を払うの2つです。
コーチ資格更新研修
資格更新研修は更新日の半年前までに受ける必要があります。
更新研修は各都道府県のバドミントン協会で実施していますので、各協会のホームページを毎年確認するようにしてください。
更新研修の参加費は2000~3000円であることが多いです。
研修は丸一日がかり行われ、【専門科目】と似たようなことを行います。
更新費
資格更新にかかる費用は10000円です。
4年に1回10000円かかるということになります。
このような手続きを繰り返していくことで、コーチとして認められることになります。
まとめ
【バドミントンコーチ1】の資格取得は、多くの手続きと準備が必要ですが、しっかりとした計画を立てて進めることでスムーズに完了することができます。
本記事で紹介した手順を参考に、まずはコース情報の確認と受講条件のチェックから始め、申し込みフォームの記入や必要書類の提出、受講料の支払いを順次行いましょう。
コースを受講し、試験に合格した後は、資格登録手続きを完了させて正式に資格を取得します。
資格取得後は、【バドミントンコーチ1】としての新たなキャリアのスタートを切り、多くのプレーヤーを指導することができます。確実にステップを踏み、目標達成に向けて頑張ってください。